「第1回ビビンの会~ともだち作ろう~の報告

 

 梅雨入り間近の69日、「第1回ビビンの会~ともだち作ろう~」がアジア文化会館の教室で開催されました。「ビビンの会」は国籍や年齢、職業などに関係なく友達になることで日韓交流を促進することを目的とし、日韓アジア基金の活動の一環をなすものです。副題が「ともだち作ろう」となっているように、一人一人に友達を作ってもらうことで、お互いの国や文化を尊重し、信頼関係を築いて欲しいという願いがこの会には込められています。「友達に国境は存在しない」というのが、ビビンの会の原点であり、また目指すところでもあります。「ビビン」という名前の由来は、新大久保の韓国料理屋で会の名前を話し合っているときに、スタッフの一人が食べていたのが驚くほど辛い「ビビン冷麺」だったところにあります。「ビビン」という音の響きが面白かったため、半ば冗談で思いついたのが始まりでした。その後、韓国語に詳しいスタッフから、「ビビン(正しい発音はビビム)」というのは韓国語で「混ぜる」という意味にあたることを教わり、国籍に関係なく参加者全員が混ざることで友達を作って欲しいという会の趣旨にも沿うものだったため、ほぼスタッフの全員一致で会の名前になりました。
 1回のビビンの会には、9名の韓国人と5名の日本人のお客様が来てくださいました。これにスタッフ8名が加わり22名の会となりました。主な内容として「大事なモノ紹介」と「好きな言葉紹介」を行いました。大事なモノ紹介では、参加者全員に何か特別なモノ、思い出のあるモノを持ってきてもらい、自己紹介と合わせてその大事なモノについて語って頂きました。紹介されたモノは、大好きなサッカーの雑誌、日本での失敗談を綴ったノート、人生のバイブルにもなっているコミックなどさまざま。中には大事なモノが家で飼っている魚のため、持ってくることができませんでしたと言って参加者の笑いを誘う一幕もあり、一人一人の豊かな個性が感じられました。また「好きな言葉紹介」では、日本人の参加者が韓国語の好きな言葉で「무지개()」を、韓国人の参加者が日本語の好きな言葉で「笑い」を紹介してくれる場面もあり、これは企画者にとっても予想外の嬉しいことでした。

                 好きな言葉紹介
休憩時間には、一人一人が持ち寄ったバラエティに富んだお菓子が机に並びました。ただ参加者の皆様は食べることよりもお話しに夢中になっていたようで、最後にお菓子が大量に余るという嬉しくも困った出来事もありました。何はともあれ、イベントは終始和やかな雰囲気に包まれ、終了後には参加者の方々がお互いの連絡先を交換している姿が見られ、友達を作るというイベントの趣旨が伝わったものと大変嬉しく思いました。あの日築いた新たな友情の架け橋が、今後も変わらずいつまでも続くものになることを願い、ビビンの会の発展に向けてスタッフ一同より一層頑張っていきたいと思います。

                              参加者一同